カテゴリ:photo srory( 44 )

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莉絵が出掛けた後、奈津子はしばらくソファで横になっていた

昨日は何故あんなに動揺したんだろう。。。




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昨日の夕方、郵便物を取りに行くと、その中に一枚のオシャレなハガキなを見つけた

どこのDMだろうと良く見たら、それは佳佑からのものだった

そこには9月に結婚したこと、オフィスの近所に引っ越したことが簡単に書かれおり

佳佑の直筆で、「今度、遊びにいらしてください ...」 と、添えられていた


結婚?。。。 奈津子は切れ味の悪いナイフで正面からまっすぐむねを刺されたような鈍い痛みを感じた

佳佑は結婚しないものだと奈津子はずっと思っていた ずいぶん勝手な話だが。。。

それは都合のいい思い込みに過ぎないのだが、奈津子はそうあって欲しかった

今でも自分のことを少しは想ってくれている、そんな自惚れもどこかにあった


佳佑と何かしようというのではなく、自分だけのサンクチュアリのような存在でいて欲しかったのだ

そのサンクチュアリが無くなってしまった。。。そのことが奈津子にはショックであり

パタンと一方的に扉を閉められたような寂しさが襲って来た


三年前、偶然出会った時は昔の友達としての懐かしい気持ちとは別に

佳佑の変わらない優しさに縋りたくなる自分がいた

あの時、待ち合わせの場所に行かなかったのは、その先にあるものが

自分でも不毛だと分かっていたからに他ならない

だからこそ奈津子にとって佳佑は、永遠のサンクチュアリとなったのだ


奈津子は自分の一人の夕食を作ったがほとんど食べず、片付けもしないままベッドに入り

そして眠れないままに朝を迎えた


いつか、笑顔でおめでとうございますって、ちゃんと言おう。。。

そんなことを考えていると、「ママ、ママ。。。」と自分を呼ぶ莉絵の声がした





つづく。。。





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pureさん、モノクロ祭り、お疲れ様でした!!! 
皆様のステキなモノクロに魅了された5日間、
とっても楽しかったです。ありがとうございました。

「一人じゃないのよ モノクロ祭り」は、大盛況の内に終わってしまいましたが
あと少しだけ、この物語にお付き合いいただけたら嬉しいです( ^_^)/~~~




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by roseyrosey | 2017-04-29 06:00 | photo srory | Trackback
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それは去年の10月の日曜日のことだった

9時過ぎに莉絵がリビングのドアを開けると、カーテンが閉まった部屋はまだ薄暗かった

いつもなら誰よりも早く起きているはずの奈津子の姿が見えない

ママ、まだ寝てるのかな。。。まあ、たまにはゆっくり寝かせてあげなきゃね


普段ならコーヒーが湧いているはずなのにと、莉絵は自分でコーヒーを淹れようとキッチンに向かった

すると莉絵はそこで信じられない光景を見た

シンクの中には昨夜の夕食の食器がそのまま無造作に置かれ、お茶碗はカピカピになっていた

レンジの上にはひじきの煮物が入ったお鍋が蓋もしないままで置いてあった

莉絵は昨夜、深夜に帰宅してそのまま倒れこむように寝てしまったので奈津子と顔を合わせていなかった


「どんなに眠くても、疲れていても、ママはキッチンを片付けないで寝たことは一度もないわ ...」

莉絵が疲れて脱いだ服をそのままにして寝てしまうと、奈津子は良くそう言って小言を言っていた


莉絵は嫌な予感がして、急いで奈津子の寝室へ行きドアをノックした

「ママ、ママ、起きてる? 開けるよ」

莉絵が中に入ると、奈津子は窓の方を向いてベッドに腰かけていた

「大丈夫?具合でも悪いの?」

「あ、ごめんね。大丈夫、なんでもないの。今、何時?」

「9時すぎ。。。疲れてるなら休んでれば? 」

「大丈夫よ。ちょっと考え事してただけだから。それより朝ごはん、何か食べた?」

奈津子は寝室の窓を開けると、莉絵と一緒に部屋を出た


「さっき、コーヒー淹れようと思ったんだけど ... これから出かけるからご飯はいらない。

ねえ、どうせパパも拓也もいないし、ママも日曜日くらい、もっとのんびりすれば? 」

莉絵は奈津子の様子が何か変だと思いながらも、病気ではなさそうなのでほっとした


「そうね、今日はのんびりするつもりよ。」

奈津子はそう言ってお湯を沸かそうとキッチンに立った

あーあ、洗ってなかったんだ。お茶碗、カピカピ。。。。 まるで自分のようだと奈津子は思った

浸けておかないと、これは落ちないわね。。。

奈津子は他の食器を洗い終わると、そのお茶碗だけにちゃぽんとお湯を張った

何かひとつの動作をすると、その度にため息がもれなく出そうになるのを奈津子はグッと堪えた



休日だというのに、家の中は静かでがらんとしている

拓也が居た時は朝からずっとテレビをつけっぱなしだったので、奈津子も一緒に観たりしていたのだが

今ではニュースと情報番組以外は、ほとんど観なくなってしまった

拓也と一緒にバラエティ番組を観て笑っていると、夫の壮一郎はこれの何がおかしいんだと不機嫌になった

一緒に観れば楽しいのに、一緒に笑えばもっと拓也とも仲良くなれるのに、何度そう言おうと思ったか ...

拓也は私に似ている、それが夫にはまた不満で仕方ないことも奈津子は知っていた



娘の莉絵は、社会人になってから平日は仕事が忙しく休日もほとんど出かけていて家には居ない

弟の拓也は、結局一浪して北海道の大学に入学するため家を出た これは彼にとって正解だと思っている

そして夫の壮一郎は、相変わらずゴルフ場からゴルフ場へとゴルフバッグが放浪している週末で

奈津子は土日も一人で家に居ることが当たり前のようになっていた 

何も変わらない毎日、何も変えようとしない毎日、私の場合は後者だわ。。。



そういえば、昔、コーヒーを落とす時、気持ちが乱れていると味が変わると

どこかの喫茶店のマスターに言われたことがあったっけ。。。

奈津子は努めて平常心で淹れようとしたけれど、それでも今朝のコーヒーは

上手く落とせたかどうか自信がなかった



「コーヒー、入ったわよ」




つづく・・・

気持ちのいい朝、気持ちのいい季節、
なんか暗めの話で申し訳ありません。。。

pureさんの「一人じゃないのよモノクロ祭り」参加中


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by roseyrosey | 2017-04-28 06:00 | photo srory


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逢いたい . . .あなたに逢いたいです

その一言を伝えるのに半年もかかってしまった




「あ、そこのバーニーズの前で降ろしてください。」

奈津子はタクシーから降りると、目の前に広がる

真っ白で無機質な店内を見て立ちすくんだ

外から見えるスタッフの人は一見にこやかだが

実は、入店する人をしっかり選んでいますよ

そう言っているような無言のメッセージを発していた


佳佑に会うのも久しぶりだし、自分には馴染みの無い店の様子に

奈津子は早くもこの場から逃げ出したくなって来た

なぜ、佳祐はこの店を待ち合わせ場所にしたんだろう。。。




奈津子が佳佑と20年ぶりに再会したのは今から3年前の秋だった

六本木ヒルズの広場でいきなり呼び止められて

そしてそこに懐かしい佳佑の笑顔を見た時

奈津子は自分の中で何かが動くのを感じたのだった



あの時は動き出した何かにブレーキをかけた自分が居た

そして何事も無く、いや無いようにとそれまで以上に

「自分」を暗い穴の奥に閉じ込めて、家族のために笑顔を作り続けてきた

そんな張りぼての笑顔にピシっピシっと少しずつ亀裂が入っていたことに

奈津子は自分では全く気付いていなかった

そう、去年の秋までは・・・。




つづく。。。



pureさん企画  <一人じゃないのよモノクロ祭り>参加中 !!!

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覚えていらっしゃいますか?

奈津子と佳佑の物語 ...

今回のモノクロ気分に合わせて

その後の物語をお届けしたいと思います



初めての方は、もしよろしければこちらから
お時間のある時にでもどうぞ・・・ 
写真と物語をコラボさせたPhoto storyを時々書いています

この他にもいろいろありますので、カテゴリー<Photo story>から
ご覧いただければ嬉しいです






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by roseyrosey | 2017-04-26 06:00 | photo srory | Trackback | Comments(18)

My camera ・・・album


『 アルバム 』




パパは 毎日見てるんだよ






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パパがずっと撮ってきた

家族みんなの写真を






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小学生のころ

前の週、給食当番だった君はエプロンを
洗濯するのを忘れて、よくママに叱られていたね

ママがダッシュで洗って乾燥機にかけて
パパが必死で走って届けたんだ

その帰り道、ここで桜を見あげて
キレイだなあって思ったのを覚えている





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卒業するまでに、一体何回届けたことか

君の忘れん坊は、パパ譲りで

ママはプリプリしながらも最後は笑ってたね

本当に変なとこばかり似てて困るわって。。。






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中学生になって君は初めて恋をした


バスケ部の一年上の先輩で
パパの何十倍もカッコイイんだからって

ママにそう話していたのが聞こえちゃって
パパはすごくショックだった





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体育祭の日

「ほら、真ん中の背の高い子、あの子がそうよ」

ママがこっそり教えてくれた


がぁーーーーーーん

君の言う通り、ヤツはかなりかっこよかったよ





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高校生になって、だんだん帰りが遅くなると


「門限はいくつになっても8時だー!!!」って叱ったよね


「イマドキ、8時なんてありえない。
パパなんか大キライ!!! 」

君はそのまま飛び出して
この公園で泣いていた


ダ・イ・キ・ラ・イ か・・・・。

本気で言われた日は悲しかった



「迎えに行って、よく話を聞いてやって。。。」





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そして、君はいつの間にか大人になって

今日、お嫁に行くんだね ...



この前ママから、嬉しい報告があるの...って
聞かされた時はびっくりしたよ

もう、そんな歳なんだってね


嬉しくて嬉しくて嬉しくて ...
寂しくて。。。



できれば ... 君の花嫁姿を撮りたかったな

おめでとうって、抱きしめたかったな






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たとえ住む世界は違っても

パパはいつだって、君のことを想ってる

おめでとう、幸せにね


空から君を見ているよ

これからも、ずーっと . . .





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アルバム、入れてくれてありがとう . . .

これからは君が新しいアルバムを作る番だね




 ー f i n ー

(ちょっぴり切ないお話でした)




こんなフォトストーリーを作ったりして楽しんでる

そんな私の相棒は

Canon EOS kissX3

一番つけてるレンズは、ズームのEF 55-250mmかなぁ
あとはEF 18-55mm、そして単焦点の50mmf1.8
今回は全部50mmf1.8です

2011年の秋に初めての一眼レフとして購入し
かれこれ6年目になるけれど
不具合もなく、ずーっと使い続けてる
このカメラに決めた理由は、CMでkissのことを知り
カメラを買うのならこれだって、あまり深く考えす決めた気がする


一昨年、フルサイズもお迎えしてるのに
なぜかこの子といつも一緒
理由はやはり軽いというのが一番で
すっかり体の一部になってる?ような
大事な大事な相棒だ


これからも元気でまだまだ私の相棒でいてほしい
CP+でキャノンのブースに入った時
無料メンテを受けてみたら
お風呂に入ったようにピカピカになってびっくり!

お肌もカメラも、日頃のお手入れは大事ですね


ということで、これからもこんなブログですが
どうぞよろしくお願いいたします!!!


最後に素敵な企画をあげてくださったusaさん
どうもありがとうございました

今日はたくさんの方のブログで
それぞれの「 My camera 相棒」が登場します。
ぜひ、ご覧になってくださいね
一斉アップ、久ぶりなので、私も皆さんのブログに行くのが楽しみです^^


usaさんのブログに参加される皆さんのグリンクが貼られています!



最後までお付合いいただきまして
ありがとうございました


roseyrosey



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by roseyrosey | 2017-03-04 01:00 | photo srory | Trackback | Comments(68)

Koi


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『恋 ・こひ』





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ある神社の池にそれはそれは美しい鯉の親子が棲んでおりました。
娘の鯉は人の歳なら十七、八、艶やかな朱色の鱗が自慢でした。

ある日のこと、神社にお参りに来た一人の若者が娘の鯉を見て言いました。
「なんて綺麗な鯉だろう、君が人間ならさぞかし美しいに違いない。」
その言葉を聞いた娘の鯉は、一目でその若者に恋をしてしまいました。
来る日も来る日も、娘の鯉は池のほとりで若者を待ち侘びましたが
若者は二度とやっては来ませんでした。

「ああ、どうしては私は鯉に生まれたのだろう、人間の娘に生まれ変わりたい。」
娘の鯉は、たださめざめと泣いてばかりおりました。






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そんな娘を不憫に思い、両親の鯉は神様にお願いをしました。
「どうか、娘を人間の姿に変えてやってください。
そのためなら、私たちはどうなっても構いません。」

神様は二人の願いを聞いてこう言いました。
「よかろう、そのためにはお前たちの命が消えても良いのだな。」

「はい、私たちの命と引き換えに、この願いをどうかお聞き届けください。」

「よろしい。では今宵、月が昇ったら、お前たちの願いを叶えるとしよう。」






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その夜、満月が西の空に昇った時
娘の体は瞬く間に美しい人間の娘へと変わってゆきした。

水に映った自分の姿を見て、娘は大喜びです。

「お父さん、お母さん、私はこれから人間の娘として生きて行ききます。
これまで育ててくださってありがとうございました。」

そう言い残すと、娘は神社から出て行きました。





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両親はそんな娘の嬉しそうな足音を聞くと、

「これで私たちの役目も終わった。」と、言って

静かに池の奥へと泳いで行きました。






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翌朝、池のほとりには朱色の曼珠沙華が
二輪、寄り添いながら咲いていました。

その後、人の姿になった娘は幸せになったのでしょうか。
それは誰にもわかりません。


おしまい





写真のゼミクラスで谷根千にて実習、課題は4枚の組写真とのことで
根津神社の池の鯉をモチーフに組んでみた
センセイの気になる講評は。。。
これからもレタッチを極めて行って欲しい。。。汗

次回の課題は、『My Best 1』
そんなーーーーーっ!!!

半年前より少しは進歩しているか?全く変わっていないような気もするし
ウーーーーン、ちゃんと基礎からしっかり学ぶべきだったのかな。。。
(ラストの曼珠沙華は、投稿用の追加の一枚)

で、そのレタッチといえば。。。
授業でも使うため、初めてLightroomとPhotoshopをインストール。
いやあ、全くわかりません、少し教わったくらいじゃ、無理無理!!!
でも1年分の課金を支払ったので頑張って覚えないと。
今までアプリ感覚で使ってきた加工ソフトのお手軽さがやっぱり楽チン
どなたか、アドビの家庭教師してくださいませんかー!!!(必死)


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by roseyrosey | 2016-08-29 06:00 | photo srory | Trackback | Comments(36)

sakura no shitade 3


小湊鉄道・恋物語





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もう、そろそろだ。。。

僕は立ち上がった





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僕は思いっきり手を降った
おまけにジャンプまでして。。。

ドアの前に立つキミが見えた




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あ。。。
ジャンプまでして。。。

アブナイって、そんなところで。。。




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8年前は、手を振るアナタを見ても
窓を開けられなかった

でも、今は違う

私は窓を開けて、アナタに手を振った


「あの駅で、待ってるから〜」





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キミの声が辺りに響き渡った

僕は急いであの駅に向かう


僕たちにはこの8年間が必要だったんだって
今なら素直に受け止めることができる




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去年の暮れ、僕たちは高校のクラス会で再会した
キミはすっかり垢抜けてきれいになっていたけれど
どこか疲れているようにも見えた

「久しぶり、元気だった?」僕が声をかけると
「まあね。でも、正直ちょっと疲れてるかな」とキミは言った

「たまには遊びにおいでよ」
「そうね、行ってみたいなー」

たしか、そんな会話をした気がする




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そして
それからお互いにいろいろ話すようになり

いつしか、昔のように穏やかな時間が
ふたりの間に流れるようになった



最初になんて言おうか
いろいろ考えていたけれど




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キミの後ろ姿を見たら

「オカエリ」って
自然に言葉が飛び出してきた





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「ただいま〜」

あなたのくしゃくしゃの泣き顔を見たとたん
私はまた 泣けなくなってしまった

「泣きすぎだよー、ほら、」

ハンカチを渡すと
アナタは花粉症だよって笑った





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これからはずっと一緒に走って行こう

同じ線路を 同じ列車で





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「僕と結婚してほしい」


「はい」



僕達の未来へむかって列車は走り出した



小湊鉄道・恋物語り 第3章

(終わり)




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最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。

何かありましたら、前記事へお願いします^^
お返事は、これから書きますねー。




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by roseyrosey | 2016-03-23 00:42 | photo srory | Trackback

sakura no shitade 2



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あの時の空、アナタは覚えてるかしら・・・

雨が止んで、太陽がくっきり見えたあの空を




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春の匂いがするって、ここで深呼吸したっけ

そして、それから何も話さず ずっとベンチに座ってた



そう、8年前のあの日。。。

私達はこの駅で別れた




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一緒に東京で就職するって夢見てたのに

アナタは家を継いで田んぼを守るって
大学も辞めてしまった


私もここに残るって 、あの時はどうしても言えなかった




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「ごめん、ばあちゃん迎えに行くから
もう帰らなくっちゃ。。。

最後まで見送れなくて ごめん」


「ううん、いいの。 ありがとう、来てくれて。。。
じゃあ、。。。元気でね」

「うん、キミも・・・」


私達の6年間が、いま終わった



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アナタの泣きそうな顔見たら、
ここで泣いちゃいけないって思った


迎えに行くなんて嘘にきまってるもの

それがアナタの優しさだって 私は知ってたから




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本当は言って欲しかったんだよ

どこにも 行くなって。。。


言われたら、諦めたのかな、私

わからない、矛盾してるよね

答えはノーだけど、言ってほしかった。。。




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線路はひとつしか無いのに

私達はどこかですれ違ってしまった

同じ列車には乗れないって ふたりとも気づいてた




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桜の下で未来を誓った

あの頃の

ふたりは もうどこにもいない




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あの、桜の木。。。


そのとき

泣きながら手を振るアナタが見えた




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ばか . . .


もう、泣いてもいいよね




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あ、もう水が入ってる


前を向いて行こう

私の未来はこの先に続いてる





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小湊鉄道・恋物語り 第2章

第3章へ続く。。。











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by roseyrosey | 2016-03-22 20:40 | photo srory | Trackback | Comments(42)

sakura no shitade 1




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桜 ひらひら 舞い落ちる






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キミはもう許してくれただろうか






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行くなと言えなかった あの時の僕を



桜 ひらひら 舞い落ちる 


小湊鉄道・恋物語り 第1章

第2章へ続く。。。



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by roseyrosey | 2016-03-22 10:49 | photo srory | Trackback

arigatou . . .


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楽しかったね うん。楽しかったね
ボク達、たくさんがんばったね



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あれからケロッキーくんのママが
撮ってくれたお気に入りの一枚



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また一緒に遊ぼうねって、ボク達は約束したんだ
今度はいつ会えるの?ってママに聞いたら
そのうち、また会える日がくるわよって

早くその日がくるといいなあ



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きょうはいっぱい頑張ったから
ボクは帰りの電車の中で爆睡しちゃったよ
ママに起こされたら、もう降りる駅だった

あそこにいたみんなは、どうしてるのかな・・・。
なんだか夢みたいな一日だった


また、会おうね ケロッキーくん^^
きょうはどうもありがとう!


ピエールより





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by roseyrosey | 2015-12-27 17:26 | photo srory

Pierre in Toyland . . .4


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ケロッキーとピエールは
恐る恐る物音が聞こえた方へと向かった



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「・・・」

「・・・」


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「おまえ達、ここで何をしている」


(ネコが魔女?魔女がネコ?)


「ぼ、ぼ、ボクたち、あの、ちょっと、ちょっと頼まれて・・・」

珍しくピエールが最初に答えたが
すぐに言葉に詰まってしまった

「僕たちは王様に頼まれて王冠を探しに来ました」

ケロッキーがその後を続けた

「王冠だと?」




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「はい、食堂にあるあの王冠は王様の王冠です。
その王冠を王様に届けなくてはならないのです」

「あの王冠は、王様がある勝負に負けた時
約束の品としてもらったものだ。
勝手に持ちだされては困る」


「でも、その王冠を持って帰らなければならないんです。
みんなが僕たちを待っているんです。」

「だから人の家に勝手に入って黙って持って帰るというのか、
それではドロボウと同じではないのか。
どんな理由であれ、あの王冠は渡せぬ」

「たしかにボクたちがしようとしていたことは、ドロボウと同じでした。
それは謝ります。ごめんなさい。
それでは、どうすればあの王冠を返してもらえますか?」



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「どうすれば? だから渡せぬと言ったはずだ。
もし、どうしても王冠が欲しいというのなら、
王様と同じように、おまえたちも勝負をするしかないだろうね」


ケロッキーとピエールは、顔を見合わせた

「ケロッキーくん、どうする? 
勝負って、何の勝負かな。ボクは力は弱いし。。。」

「ピエール、まずは何の勝負か聞いてみよう。
どっちみち、もうそれしか道は無さそうだし・・・」


「あの、勝負って何をするんですか?僕たちにもできますか?」



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「今から言う問題に正解すれば、あの王冠はおまえ達に渡そう。
しかし解けなければ、一生ここで働いてもらうことになる、どうだね?」

ケロッキーがピエールを見て頷いた
「やります。」ピエールが力強く答えた


「よろしい。では、問題を出すのでよく聞くがよい。

『朝は四本足、昼は二本足、夕べには三本足で 歩く生き物は、何か?』



・・・・・・・・


ピエールがニヤリと笑った。

「ケロッキーくん。わかったぞ。答えは「人間」だ」

「え?人間なの? なぜわかったの?」

「世界不思議発見!のエジプト特集でやってたのを ママと見てたんだ」

「ピエール、Good job!」


ふたりは大きな声で言った


「それは『人間』です!」




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こうしてふたりは正々堂々と勝負に勝ち、約束通り王冠を手に入れた


「ピエール。僕たち、呪文を使わなくても取り戻せたね」
「うん。自分たちの力を信じれば、呪文なんて必要ないんだね」




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ふたりが部屋に戻ると、みんなは大喜びだった



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ふたりは王冠を王様に渡した
そして王様が王冠を被ると、みんなにかけられていた魔法が解けた

「ありがとう。君たちは偉大なる勇者だ。」
ずっと曇っていた王様の目が笑った



ふたりは次に助けてくれたカモさんにお礼を言った

「カモさん、あの時、助けてくれてありがとうございました。
もしあのままだったら、ボク達もここの住人になっていました。」

「君たちなら、王冠を取り戻してくれると思ったんだ。
だから、君たちを信じて待っていたんだよ。こちらこそありがとう。
これで、やっとみんなもここから出られるよ」




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「ねえ、ピエール、僕たちって、最強の友達だね」

「うん、ボク達は、最強最高の友達さ、ケロッキーくん。」


ふたりは肩を組んで、今度はゆっくりと階段を下りた

そしてママたちの待つ、大広間へ飛び跳ねて行った



「さあ、今度こそ一緒にあそぼう!!!」



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<froggymamaさん提供>




あ、そうだ
ここから、ママ達を写しちゃおうかな^^

ケロッキーくんのママのすてきなフォトは、こちら





ー THE END ー



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最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。
本当はクリスマス当日で終わりにしたかったのですが
ちょっと腰を傷めてしまって、とんだクリスマスになっちゃいました。
皆さまのところへもお伺いできず申し訳ありません。
お返事も時間がかかってしまいますが、どうかお許しを。。。
年末は何かとお忙しいと思いますので、みなさまも
お体にはくれぐれもお気をつけてくださいね・・・(^^ゞ



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by roseyrosey | 2015-12-27 06:00 | photo srory | Trackback | Comments(26)